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お薦め本(3)

日本語練習帳    岩波新書 大野 晋 (著) 新書 (1999/01/01) 岩波書店
出版社に勤めていながら、言葉には無頓着なダメなカオリ。
最近語彙数もめっきり減った感じで、会社内でも、「がーん」「しょぼん」「ひょっひょ」などという意味不明な言葉で会話をし合う毎日です。
倒置表現は当たり前で、倒置したものの最後まで主語がでてこないで会話が終わることもしばしば。
うーん、まあ、会話なんて愛があれば通じるのだわ。
などと言っている場合ではなく、ちょっくら日本語の本でも呼んでみるか、と手にとった一冊です(前振り長い?)。
ところが、この本、なかなか面白い。
「AはBである。」という主語と述語の関係の説明例で、「私はキツネソバ。」「私はタヌキ。」「私はウナギ。」という文が出てくるのです。
電車の中で読んでいたのですが、ぷぷぷっと吹き出してしまいました。
「私はウナギ。」なんて!!!
しかも、その後に御丁寧にも、「私はウナギという動物である。」と言っているわけではありません。
「私はウナギが食べたい。」と言っているのです。
という説明文が加えてあります。
いやー、ウナギならうちの会社の取引先にいるじょ!と思い、また大笑い。
なんだか、本の主旨とずいぶんと離れたところで受けてしまったわけですが、改めて日本語を見直す良い機会になりました。

Lyme Disease (My Health)
Alvin Silverstein (著), その他 ペーパーバック (2002/03) Franklin Watts
密かなブーム、ライム病の絵本です。
アメリカではライム病は一般的に知られた病気で、このような子供向けの絵本があります。
じつは、夏休みに那須高原に行った際に、マダニに吸血されました。
ひゃー、ひょっひょっひょ。
無理に引っこ抜いたらぷちっといいました。
まだ吸血が始まったばかりだったのかな???
どうにか大丈夫だったみたいですが、マダニに吸血されるとマダニが媒介するライム病という病気に感染する可能性があるわけです。
マダニにかまれたら、自分で引っこ抜かずに、必ず医者に行って取ってもらいましょう。
その際に、ライム病の対策もしてもらいましょう。
ライム病になったかも?とドキドキしながら、なぜか絵本を読んだという間抜けなカオリです。
かなりリアルなダニの写真なんかもあって、ライム病の恐ろしさを知るとともに、自然の中での安全な楽しみ方を学べる一冊です。

観光につける薬―サスティナブル・ツーリズム理論
島川 崇 (著)  同友館

観光客、観光関連企業、地域住民の三方一両得を図りながら、観光地の環境を破壊せず経済活動を持続させていくことを目指したサスティナブル・ツーリズムという考えの本です。
ホストである地域住民と観光関連企業ががゲストである観光客に対して、おもてなしの心で接すれば、美しい自然や人の心を汚すことなく、来た時よりも美しい状態で帰路についてもらえる、というヒントがいっぱいです。

人はなぜネットでものを買わないか―タイプ別「潜在顧客」アプローチ法
中谷 俊介 (著) ソフトバンク・パブリッシング

超ネットショッピングマニアのカオリとしては、「ネットショッピングしない人はなぜ?」という疑問を抱いていたので、思わず買ってみました。
カオリがよく買うのは書籍とビーズと洋服と雑貨など(ありすぎ?)。
とくに書籍は毎月数万円ということもあって、かなり生活費をひっ迫しています(号泣)。
なのに、この本を読むと、書籍はネット販売に不向きな業種らしいのです。
なのにこれだけ買っているカオリっていったい???
ネットに向いている商品は、チケットだそうです。
劇やコンサート、旅行チケットなどは、チケットを買うこと自体が目的ではありませんものね。
チケットを購入するということは、あくまでも予約するということで、何も予約するのに余計な手間をかけたくない、という人が圧倒的に多いそうです。
発売日に並んだり、電話をかけまくったり、そんなことしなくてもいいネットでのチケット購入は便利なんですね。
ということは理解したが、リアルな物ばかり購入しているカオリって、物欲の塊かも???

英国十九世紀のボロ家を別荘に変えた 柳本 正人 (著)  草思社
ロンドンに住む著者とパートナーのケイトは、週末の別荘暮らしのためにドーヴァー海峡に面した街、ハイズに19世紀に建てられた家を買いま
す。
安く手に入れ、自分達で改装をしていく過程を綴った本です。
これから別荘を建てるカオリは興味津々で読みました。
イギリスでは古い物が珍重され、とくにビクトリア時代の物が好まれるそうです。
手に入れた別荘に漆喰を塗り、フローリングの板を削り新しい面をだしワックスをかけ、イメージを一新。
ドアなども骨董屋さんで見つけてきた古い物を付け替えます。
ドアノブ1つにもこだわり、骨董屋さんを歩き回ります。
新しく買ったベッドなどの家具がギラギラしている(新しくてダサイ)ので、あえてヤスリやワックスをかけて、古さを出していきます。
イギリス人のアンティークへのこだわり、そしてプラスティックお断りの本物へのこだわりに驚いてしまいました。
門や庭の作り方一つにも階級意識があるところなど、面白い話もたくさんでてきましたよ。
カオリも自分の別荘のことを考えて、ニヤニヤしてしまいます。
細かいところにもこだわって、お気に入りの別荘を建てたいと思いました。

すべてはネーミング光文社新書 光文社新書 岩永 嘉弘 (著)
新宿の「MYCITY」や電話の「ASTEL」、JRの「iOカード」、雑誌の「saita」などのネーミングをした著者が、ネーミングの極意を語る本です。
ネーミングをするときには、様々な角度から適した何十、何百におよぶ候補あげていき、だんだんと絞り込み、最後にこれ、というものを選びだす作業だそうです。
いっけん思いつきのようなネーミングも、じつは緻密な調査や検討を経ての中から絞られた名前なんですね。
実例をあげながら説明されているので、大変分かりやすく、そのため、なんだかカオリでも簡単にイカス名前がつけられそうな気がしてきました。
実際はそんなことありゃしませんが。
職業柄とっても勉強になった一冊でした。

命 柳美里 (著)
やっと読みましたよー。
柳さんのベストセラーを!
前から気になってはいたんですが、いつか文庫本になったら読むじょ、と思っていたケチなカオリです。
でも、そうこうしているうちにも本は売れ続け、映画化まで決定してしまい、こりゃ当分は文庫本にならないかも?と思いました。
ハードカバーを買って、遅ればせながら読みました。
この本は作家である柳さんの身に起こったことを書いたノンフィクションのお話しです。
柳さんは妻のいる報道関係の男の赤ちゃんを妊娠します。
赤ちゃんの父親である男は、「離婚する」と言いながらも結局は柳さんから逃げてしまいます。
柳さんがこの男と付き合う以前、10年間以上も一緒に生活を共にしていた東さんが、食道癌で余命8ヶ月の命であることも同じ時期に知ります。
癌である徴候は柳さんが一緒に暮らしている数年前にもあったのに、と柳さんは激しい後悔におそわれます。
妊娠した柳さんと、癌に侵された東さんとの共同生活が始まります。
雪の降る日、赤ちゃんは無事に生まれます。命を繋ぐ、感動のお話です。
もっと早く読めば良かったー。

魂 柳美里 (著)
「命」の続きです。
赤ちゃんが生まれてから、休養を取る間もなく、壮絶な生きるための戦いが始まります。
2時間おきの授乳。
哺乳びんを消毒したり、掃除、洗濯、そして、赤ちゃんの沐浴。
一日はあっという間に過ぎていきます。
東さんの容態はどんどん悪くなっていきます。
乳児の世話と癌患者の介護。
お金はどんどんなくなりますが、執筆をする時間がありません。
柳さん自身も極限まで追い詰められて、それでも、「生きよう」という希望を捨てずに、一日でも長く生きられるならそれに賭けよう、とがんばります。
日常とはなんだろう?幸せってなんだろう?と考えてしまう一冊です。
それにしても、どうして柳さんは、ここまでドラマティックな生き方をしてしまうんでしょうか。

生(いきる) 柳美里 (著)
「命」「魂」の続きです。
東さんの癌はかなり進行し、抗癌剤治療で癌を叩く可能性は小さくなっていきます。
東さんは、希望の治療をしてもらうために、国立がんセンター中央病院を出て昭和大学付属豊洲病院へ転院します。
柳さんは生後2か月の赤ちゃんを友人の町田康夫妻に預けて、東さんの介護に明け暮れます。
読むというより、この壮絶な物語の中に自分も入り込んだような錯覚に陥ってしまいました。
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